アルファルファモザイク

yuzuka@エッセイスト@yuzuka_tecpizza

ふと思えば、婚活市場において女は「若さ」という項目だけに飛び抜けて価値があるっての、悲しい話だよな。
しかもその「若さ」は20代がピーク、33歳が崖っぷちだなんて、有効期限が短すぎる。

女だってある程度の年齢まで、体力の有り余った若さに戯けて遊んだり、好き勝手にキャリア積み上げたり、一人暮らしで悠々と朝帰りしたりしたいもんな。
人生でチヤホヤされる時期なんて一瞬なんだから、その時期を存分に謳歌したいと思うことなんて、至極当然の欲望だ。

それなのに…若さを満足がいくまで使い切れた頃、「よし、この人生も飽きたし。そろそろ『誰か』と過ごす人生も悪くはないかな」と婚活に向けて腰を上げる頃にはガクンと「女」としての需要がガタ落ちし、今までチヤホヤされていたのが嘘みたいにキツい言葉で門前払いされまくるなんて、本当に辛いよ。

そこそこ選択肢があるうちに生涯のパートナーを選ぶため、若い頃に遊ぶのを諦めるのか、孤独に生きていくことを受け入れる、あるいはそれなりにパートナー候補の選択肢が狭まることを受け入れた上で若さを謳歌するのか。

何かを犠牲にする覚悟を持たないと後悔するのが現実。

となると、若い女ばかりを選ぶ男を責めたくもなるが、男が若い女を選ぶというのもまた、抗えやしない生物としての本能なんだよな。
子孫繁栄しなきゃ人類はトウキョウさえ作れなかった。そう思えば先祖代々人間が生き物として「繁殖能力」を最重要項目としてきたのは当然だ。

どれだけ綺麗事を言っても、生き物はナマモノだからな。
もっとも旬な時期は存在するし、美味しく食べるための賞味期限、そしていよいよ口にできなくなる消費期限も、やっぱり存在するんだよな…う…切ない…

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